キャバ嬢として働くなら、ノルマはつきもの。
キャバクラのノルマとは、売上や指名本数、同伴数などにおいて「最低限達成しなければならないライン」です。
ノルマを達成できない場合は、さまざまなペナルティがあります。
この記事では、ノルマが用意されている理由やノルマの種類、ノルマ達成できなかったペナルティを解説します。
ノルマの乗り越え方もご紹介しているので、ノルマに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。
キャバクラでキャバ嬢に「ノルマ」があるのはなぜ?
キャバクラにノルマがある1番の理由は、「キャバ嬢のモチベーションや売上を上げるため」です。
キャバクラは時給こそ高いですが、ただ座っているだけでは高い時給をそのまま受け取ることはできません。
営業してお客様をお店に呼び、席を盛り上げることでお酒を注文していただく。
それがお店の売上となり、担当のキャバ嬢に売り上げの一部がバックとして入るのです。
つまり、自分のお給料は自分で売り上げて稼ぎましょう、ということです。
これは一見、お店の都合や利益を優先しているだけにも見えますが、ノルマを達成できるよう頑張ればその分お給料に反映されるため、キャバ嬢にとってもメリットと言えるでしょう。
なかには楽したいからと「時給分だけもらえたらいいや」と考えるキャバ嬢もいますが、売上がないキャストばかりになるとお店の経営が立ち行かないため、ノルマを設けることでそのようなキャストを淘汰する目的もあります。
売上がないキャストのお給料は、売り上げているキャストの売上から出ているようなもの。
ただ座っているだけの営業を頑張らないキャストを養うために、売れるキャストが頑張っているなんて、あまりにも不公平ですよね。
このような状況を防ぐために、ノルマが設定されているという側面もあるのです。
したがって、キャバクラのノルマとは、お店とキャストの両方を守る仕組みと言えるでしょう。
キャバ嬢によく課されるノルマの種類
1口にノルマといっても、さまざまな項目に分けられます。
ノルマの内容はお店によって異なりますが、主に以下の5つがあります。
1.出勤ノルマ
2.指名ノルマ
3.同伴ノルマ
4.売上ノルマ
5.イベントノルマ
「こんなにあるの?全部達成できるか不安…」と驚く方もいるでしょう。
誰しも得意・不得意歯あるもの。キャバクラの仕事においてもそれは同じで、キャストそれぞれのタイプを見極めて教育するのもお店の仕事です。
「指名と売上は頑張れるけどどうしても同伴は苦手」「指名数は誰にも負けないけど、売上にするのが苦手」このような実力に合わせて、ノルマの内容の交渉に応じてくれることもあります。
まずは、それぞれのノルマの内容を理解しておきましょう。
キャバ嬢のノルマ①:「出勤」に関するノルマ
難易度:★
出勤ノルマとは「週3日出勤」「月15日出勤」といった、出勤日数の目標のことです。
お店によっては、「金曜とイベントは強制出勤」など、特定の日の出勤ノルマがあるケースも。
出勤するだけなので、新人のキャバ嬢はまずこのノルマを頑張ります。
多く出勤すれば、その分たくさんのお客様と出会えるため、のちの指名や売上につながります。
キャバ嬢のノルマ②:「指名」に関するノルマ
難易度:★★
指名ノルマとは、「本指名」「場内指名」に関するノルマです。
レギュラー出勤なら週に本指名2本、場内指名5本など。
フリーのお客様に着いたら連絡先交換をして、営業をかけて本指名でお店に来てもらうまでがキャバ嬢の仕事の大きな役割。
場内指名は、次回来店のきっかけになります。
指名はそれだけ重要なので、ノルマを設けてキャバ嬢に頑張ってもらおうというお店が多いです。
キャバ嬢のノルマ③:「同伴」に関するノルマ
難易度:★★★
同伴も「週1本」「月4本」「イベント時に1本」など、本数で設定されます。
同伴の目的は、客数が少ないオープン直後の時間帯に来店を促すためです。
キャバ嬢にとっても、同伴の予定がある=その日の売上と指名が確保されているため、精神的余裕を持つことができます。
そのため売れっ子キャバ嬢は「毎日同伴出勤」を目標にしていることも少なくありません。
キャバ嬢のノルマ④:「売上」に関するノルマ
難易度:★★★★★
「月○○円以上」の売上を達成しなければならない、売上ノルマ。
時給でもらえる金額以上が最低ラインであるケースがほとんどですが、金額はキャバ嬢によって異なります。
指名や同伴をコツコツ積み重ねるもよし、高級シャンパンで一気に達成するもよし。
自分の得意なやり方で達成を目指しましょう。 売上につながるノルマとして「ボトルノルマ(お酒ノルマ)」も存在します。
「ハウスボトル以外のお酒を月に○本」といった形で設定され、焼酎・ウイスキー・シャンパン・ワインなどのボトルが対象です。
焼酎やウイスキーのボトルであれば、安いものなら1万円以下で入れられ、キープもできるため指名の席でおねだりしてみると案外すんなりとクリアできますよ。
キャバ嬢のノルマ⑤:「イベント」に関するノルマ
難易度:★★★★
イベントノルマは、ハロウィンやクリスマス、バレンタインなどのタイミングで発生します。
イベントによってさまざまですが、具体例は以下のとおり。
●コスプレする
●イベント当日に同伴する
●イベント3日間のうち1日は強制出勤
●イベント当日に指名1組呼ぶ
イベントは「コスプレ着るから見にきてね」「セット料金半額だからお得だよ」などメリットを伝えて来店を促しやすいです。
積極的に利用しましょう。
【驚愕】キャバ嬢がノルマ達成できない場合は・・・
ノルマが達成できなかった場合は、以下のような対応がされます。
●罰金
●時給が下がる
●出勤調整される
罰金は、1回のノルマ未達成につき3000〜5000円が相場です。
1回ならまだしも、まったく仕事を頑張らないキャストだとお給料の大半が罰金で持って行かれてしまうケースも。
たとえば、週1回の同伴ノルマが4回未達成で、1回につき5000円の罰金だった場合、それだけで20000円引かれてしまうのです。
約1日分の日給がなかったことになるのは避けたいですね。
営業努力をしているキャストとしていないキャストは、お店から見ればすぐに分かるもの。
努力していても今月は調子が悪かった、というケースなら、罰金が引かれるだけで済むことがほとんどでしょう。
しかし、やる気のないキャストと見なされれば、時給が下がったり、出勤調整をされたりしてどんどんお店での居場所がなくなってしまいます。
ノルマで悩むキャバ嬢たちへのアドバイス
ノルマの未達成はできるだけ避けたいですよね。
せっかくキャバクラで働くなら、しっかり売り上げてお店に貢献し、自分を高めていきましょう。
ここでは、ノルマを達成するために大切なポイントを3つご紹介します。
先輩キャバ嬢をお手本にする
まずは、先輩キャバ嬢をしっかり観察しましょう。
どうやって場内指名をとっているのか?どうやってドリンクをいただいているのか?など、学べるポイントはたくさんあります。
真似できるポイントは、接客に取り入れてみましょう。
また、仲良くしていると先輩の席に呼ばれたり、お客さんを紹介してもらえたりとチャンスが舞い込んで来る可能性もあります。
営業を積極的に行う
自分でできることとして、フリーで着いたら場内指名をとる、連絡先交換したら毎日連絡する、などの努力は必須。
できれば「毎日の売上」「顧客情報」などを記録するノートを作って研究するとよいです。
「Aさんは土日も仕事だから、平日どこかで来てくれそうだな」
「Bさんはいつも友達と来るから盛り上げ上手なキャストも一緒につけてもらおう」
「Cさんは焼酎が好きだから、ボトル半額イベントに誘ってみよう」
など、分析して営業に役立てましょう。 お客様との信頼関係が構築されると、ノルマ達成のために協力してくれることもありますよ。
ノルマなしのお店で働く
ノルマは必ずしも設定されているわけではありません。
最近はノルマなしのお店も増えているため、キャバクラ初心者で営業に自信がない方はノルマなしのお店を探すのも手です。
しかし高級店になるとノルマがある場合がほとんどなので、まずはノルマなしのお店でファンを増やし、高級店に移籍するというステップアップも可能です。